戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門

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【仮想通貨もマーケティングが全て!】マーケティング視点で考える生き残る仮想通貨とは?③ - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門

皆さんこんにちわ!二子玉リーマンです。

本日は好評だった

【仮想通貨もマーケティングが全て!】マーケティング視点で考える生き残る仮想通貨とは?② - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門の続編、最終編です!

このシリーズは、今後生き残る仮想通貨を、有名なマーケティング戦略理論から読み解いていくシリーズになっています。今日はいよいよ最終編という事で、第1弾、第2弾でのマーケティング戦略理論を使って、今後長い目で見て生き残る(使われる)可能性が高い仮想通貨をご紹介していきたいと思います!

シリーズを最初からみたいという方はこちらのシリーズ①から⬇︎

bitstock.hatenablog.com

前回のおさらい

それでは簡単に前回のおさらいをしておきましょう。 

金融サービスに置ける顧客ニーズ

現在の金融サービスに置けるニーズとソリューションなどを一度全て書いてみましょう。 これは僕が思いついレベルので、本当はもっともっとあると思いますが、キリがないので一旦ここであげたもののみにしておきます。これ大事なやつ忘れてる!みたいなのがあればぜひコメントいただけると嬉しいです。(笑)

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色々なニーズがあると思いますが、主に3つに分類できそうですね。1)送金 2)契約事に関する支払い 3)投資 という形になりそうですね。

ここまでが前回のおさらいになります。では本日はさらにこの顧客のニーズ(ジョブ)を深堀りして行きましょう。

金融サービスに置ける顧客ニーズの細分化

上であげた①〜⑦の顧客ニーズは、大きな文脈で捉えるといくつかにグルーピングできそうですよね。アルファベット、A、B、C、Dに分けて実際にグルーピングしてみます。

A . 場所や時間に捉われず、安全に素早くかつ安く送金したい。(①、②、③、④)

B . 支払いや決済、債務などの契約事の手続きを簡単且つ問題なく行いたい(⑤、⑥)

C . 政治や外交、為替などの問題の影響を受けない資産(⑦)

D.  株式や投資信託などのような、社会活動に投資を行い、資産を増やしたい(⑧)

それでは、これらの4つの顧客のニーズ(ジョブ)が、現在ではどういった形式(シスデム)で行われているのか、また、そこにどんな課題が存在するのかを考えてみましょう。ここに課題がある場合は、その課題を解消するソリューションが普及する可能性が高いです。本で読んで知ったのですが、リクルート社で有名な概念で"ビジネスとは不の解消である"という言葉があるそうです。あらゆるビジネスは"不"、つまり "課題"を解決する事を目的としているという意味だと私は考えています。

金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(送金)

それではまず、現状の金融サービスが上のA〜Dのニーズ(ジョブ)に対して、どのようなソリューション(不の解消策)を提供しているのかを考えてみましょう。

まず、Aの"場所時間に捉われず、安全かつ安く送金したい"の部分です。

現在の金融サービスにおける送金手段は、基本的に銀行を経由した送金手段しかありません。この銀行を経由した送金手段は上のユーザーのニーズを満たしているのでしょうか?

まず、場所の部分。これはクリアしてそうですよね。ネット銀行やネット振込のサービスが、多くの銀行から提供されています。従来まではATMや銀行までいかなければいけませんでしたが、今はスマホ1つで送金できます。ここはクリアしてそうです。

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次は時間の部分。ネット銀行は24時間対応できる銀行もありますが、メガバンクのATM営業時間は平日9:00~15:00です。それ以外の営業時間や、土日休日は営業していませんので、送金は翌営業日扱いになります。これは確かに課題かもしれません。ただ!あくまで一般消費者の目線に立った場合、送金が1日遅れる事の課題はどれだけ大きいかを考える必要があります。その日のうちに振り込まれないと大きな損失が出るケースなんて一般消費者のケースでは稀ではないでしょうか?大半の送金はすぐ振り込まれれば確かに便利ですが、1日遅れる事で起こる損失はそれほどないと感じます。課題ではありますが、あくまで解決されれば良いな、くらいの小さな課題だと思います。

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では、次は安全にの部分。これは送金の距離にも影響してきますが、ここでは、多くの一般消費者の目線で考えてみましょう。多くの一般消費者は国内での送金がメインなはずですので、国内での送金を前提としましょう。現在の銀行を経由した送金であなたは"安全ではない"と思った事は1度でもあるでしょうか?送金が上手くできなかった事が頻繁にあったでしょうか?おそらくないでしょう。そう考えると、やはり銀行を経由した振込はとても"安全"だと言えます。この"安全"は多くの人々が求めているニーズですので、現状では銀行が満たす、大きなニーズの1つです。

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次は安くの部分。現在の銀行振込手数料は以下のようになっています。

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多くの場合、3万円以上の振込で手数料は最低でも300円、多い場合は800円を超えます。ただお金を送るだけなのに、これだけのお金を手数料で取られてしまいます。これはとっても大きな課題ですね。これを300円から例えば30円にできるようなソリューションがあるとすれば、これは間違いなく"不の解消"だと思います。

ここまで見た通り、送金に関するユーザーニーズの部分で、現状の銀行送金が抱える課題は"手数料の高さ"です。この銀行振込の手数料の高さを解決するソリューションとしての通貨は、おそらくリップルネットワーク、及びXRPだと思います。

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リップル社はこのように世界中の金融機関と提携しており、リップルネットワーク、及びXRPを使えば、銀行を経由した送金が数円になるとの事です。このリップルは、現在の金融サービスでは提供できていない"送金速度"と"手数料の高さ"を解決するソリューションになる可能性が高いでしょう。

金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(契約)

続いては、Bの"支払いや決済、債務などの契約事の手続きを簡単且つ問題なく行いたい"、の部分。

これは現在では、多くの支払いや決済、契約などは不動産業者などの仲介業者、もしくは会社内の経理部が手作業で契約、支払いや決済などを行っているケースがほとんどです。不動産などの仲介業者もぼったくりのような金額を請求するケースもありますし、会社経理部の人たちが手作業で行う場合、これは人件費がかかります。契約事自体は利益を生むものでもありません。(上場)企業の存在意義は、収益を最大化する事にあるため、収益を生み出さない事に人件費(コスト)ばっかりを払いたくないわけです。

この、契約の支払いや債務・決済などの手続きにおける課題を解決するソリューションは、イーサリアムなどの"スマートコントラクト"です。

スマートコントラクトに関しては、以前のイーサリアムの記事で紹介させていただきましたが、簡単に言うと契約事や債務、支払いなどを含めて全て自動で執行してくれます。

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このスマートコントラクトの機能を持つ、イーサリアムなどのような通貨が使われると考えています。 

金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(安全資産)

 Cの"政治や外交、為替などの問題の影響を受けない資産"に関しては、現状の金融サービスでは世界中での総量が限られている金がメインの資産となっていますね。

では、この金の課題ですが、多くの人は金の課題は"持ち運び(受け渡し)ができない"、"保管が場所を取り面倒"、などです。これらの課題を解決する通貨は"ビットコイン"だと考えています。ビットコインと金に関しては以前のビットコインにに関する記事

でも述べましたが、ビットコインはその構造上、金にとても似ています。ですが、金と違い簡単に持ち運び(送金)ができ、保管もスマホ1つで、場所を一切取りません。

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これらの課題を解決するソリューションとして、ビットコインが使われる可能性は高いと思います。

金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(投資資産)

最後に、Dの"株式や投資信託などのような、社会活動に投資を行い、資産を増やしたい"というニーズに関して考えてみましょう。

現状の株式や投資信託のような社会活動において、ユーザーは一般個人消費者ではなく、投資家になります。

投資家達が現在の株式市場に抱えている課題はどんな課題でしょうか?

私は次の3つだと考えています。"株式市場の時間が限られている事"、値幅制限(ストップ高などが設けられており、リターンが限られてしまう"、"上場していないと投資できない事"の3つです。

株式市場は平日9:00~15:00までしか開いていません、つまり会社員の方達は働いている時間にしか株価を見る事はできません。これは大きな課題です。また、値幅制限により、ストップ高の場合は利益が限られてしまいます。(反面、ストップ安の場合損失を抑えてくれる効果もあります。)また、上場していない会社の株は基本的には投資できません。最近ではあえて上場しない会社も増えてきているので、これは投資家にとって投資したくても投資できないという課題になります。

これらの課題は、ICOで解決する事ができます。ICO以前のICOについての記事でも説明させていただきましたが、株式(IPO)による課題を解決するソリューションになっています。

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また、このICOの中心的な役割を担っているのプラットフォームがイーサリアムで、現状のICOのうち80%以上がイーサリアムを用いたICOです。将来的にもイーサリアムが今後ICOの中心的な役割を担う事は間違いないと思います。

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さて、ここまでユーザーのジョブ理論と現状の金融サービスの課題、そしてそれに対する新たなソリューションを提供する仮想通貨を独断と偏見で書いてみました。

まだまだ他にも技術革新により、新しいニーズ(ジョブ)やソリューション(仮想通貨)がどんどん増えてくると思うので、みなさんが思うニーズ(ジョブ)やソリューションなど、コメントいただけると幸いです。

また、ビットコインイーサリアムなどの主要仮想通貨の投資判断はこちらをどうぞ。

bitstock.hatenablog.com

 

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