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【21世紀の石油になれるのか?!】イーサリアムの今後と価格予想②

皆さんこんにちわ、二子玉リーマンです!

さて、今日はイーサリアムが21世紀のデジタル時代の石油になれるのか、今後の将来性はどうなのかに関する記事を書きたいと思います!

1. イーサリアムについて

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イーサリアムビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨になっており、以下の2つの特徴を持っています。

1. スマートコントラクト

- 決済や契約事に付随する支払いなどを全てプログラム化して自動化する事ができる機能です。すでに証券や債権などで利用されている事例も多く、今後様々な産業で利用される事が想定されます。

2. ICOプラットフォーム

- IPO(株式公開)における課題(証券取引所の審査、決算資料や内部情報の公開、株主による経営方針への口出し)を解決するため、新たに仮想通貨を発行し、株式のような役割を持たせる事ができます。現状多くのICOが実施され、そのうちの約80%はイーサリアムを利用したICOです。今後もICOによる新規仮想通貨(トークン)の発行はますます増えていく事が予定されています。

* 現在の時点でも、国内ではLINE、サイバーエージェント楽天などといった大手企業も独自の仮想通貨の発行を宣言しています。

これらの情報については、こちらのブログ【100万円を超える!?】イーサリアムの今後と2018年の価格予想 - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門をご確認ください。

さて、実はイーサリアムにはこの2つの役割以外に、3つ目のもう一つの重要な役割があります。

3. アプリケーションを動かす燃料です。

イーサリアムブロックチェーンで作られたスマートコントラクトを含むアプリケーションなどでは、全てイーサリアムブロックチェーン利用料であるwei(イーサリアムアプリケーションを動かす燃料)を支払う必要があります。自動車を動かすにはガソリンが必要なのと同じようなイメージです。

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例えばイーサリアムプラットフォーム上で作成されたアプリケーションではこのように、Gas Price(アプリケーションを動かす燃料)を支払う必要があります。

シンプルにまとめると、イーサリアム経済圏では、通貨の単位はEther、アプリケーションを動かす燃料の単位はwei,もしくはGweiとなります。(他にも単位はありますが、ここでは省略させていただきます。)

このwei, Gweiの単位ですが、

1ether = 1,000,000,000 Gwei

となります。一般的にはGweiの方が単位としてよく使われているので、本ブログでは主にGweiの単位を使わせていただきます。

2. イーサリアムのGas価格をめぐる議論

さて、イーサリアムがこのようにアプリケーションを動かす燃料として機能すると考えると、いろいろな議論が起こっていました。

要はイーサリアムの値段が高騰しすぎると、アプリケーションを動かす燃料がとっても高くなってしまって使われなくなってしまう可能性がある、なのでイーサリアムの価格の高騰はイーサリアムを使った分散型のアプリケーションの普及を考えると価格の高騰は望ましい事ではない、という事です。自動車のガソリン価格は現在1リットル130円くらいですが、仮にこれが1万円なんて事になればみんな電車や自転車に乗って移動するはずです。明らかにコストに見合いません。これはすごく重要で、イーサリアムベースのアプリケーションを使うためには、利用一回につき1000円支払わないといけない、という状態になれば誰も使いません。現にGoogleFacebookTwitterなど今の時点でも全て無料で使えるのになんで1000円も利用料が必要なんだ!と思われます。ですのでこのGwei(アプリケーションを動かす燃料)は限りなくゼロではないといけないのは間違いありません。では1Gweiの値段はいくらになるのかを考えてみましょう。

3. 現在のアプリケーション利用料

ユーザーがアプリケーションの利用料にいくらなら払うのでしょうか。 現在のアプリケーションの主流であるモバイルから考えてみましょう。

App Annieというモバイル市場のリサーチ会社が面白いデータを発表しておりました。

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日本はアプリ好き?日本のユーザーのアプリ所持数は平均100本以上で世界第1位! AppAnnie、消費者のアプリ利用状況レポートを公開 |App Annieのプレスリリース

こちら各国のユーザー1人あたりの1日の平均アプリ利用数についての調査です。日本は約10個のアプリを1日に利用しております。世界でみても大体10~12の間ですので、ここでは計算の都合上キリがいい10個として計算させていただきます。

では次に、この10個のアプリはどんなアプリなのかをみていきましょう。こちらはMarkezinの記事で、世界のアプリダウンロード数ランキングです。

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世界/日本のアプリ市場のトレンドは?ダウンロード数と収益ランキングを発表【App Annie調査】:MarkeZine(マーケジン)

ご覧になるとわかる通り、ダウンロード数ランキングのアプリトップ10は(8位のNetflix, 9位のSpotifyを除いて)全てのアプリは無料で利用できますよね。

つまり、現在の世の中のトレンドを見ても、トップに君臨するアプリケーションほとんどは無料で提供されています。

4. イーサリアムアプリケーション利用料

では、イーサリアムアプリケーションの利用料はいくらになるべきなのでしょうか?

おそらく正解は "ゼロに近ければ近いほど良い" でしょう。これで一回の利用料が100円ともなればイーサリアムアプリケーションはおそらく普及しません。

こればっかりは本当に自分もわかりませんが、例えば一回のイーサリアムアプリケーションの利用料が0.01円だと仮定して考えてみましょう。年間のアプリケーションの利用料の公式はいかになります。

 0.01円(利用料/1回) × 10アプリ (1日) × 365日 (年)  = 36.5円 (年間Gas料金)

となります。全てのアプリケーションの利用に年間36.5円ですので、Spotifyなんかは月々980円、ネット回線には最低でもみなさん月々1000円以上は支払っていると思いますので、1年で36.5円なら文句もなく支払える金額ではないでしょうか?

では仮に、一回のアプリケーションの利用料を0.01円として1etherの価格を求めてみましょう。先ほどの例では1回の利用料として4Gweiの利用料が払われていましたのでそれを参照すると、

4Gwei = 0.01円という事になり、1Gweiの価格は1Gwei = 0.0025円になります。

1ether = 1,000,000,000 Gweiですので、これを当てはめると

1ether = 0.0025円 × 1,000,000,000Gweiとなり

1ether = 250万円になります

また逆に年間36.5円ではなく、365円までユーザーが払う事になれば、1etherの価格は10倍の2500万円という事になります。現在の価格が約6万円強という事を考えると、まだまだとんでもなく安いですね。

イーサリアムの購入は、国内最大の取引所で、金融庁の認可登録が完了している ビットフライヤーからの購入がオススメです。

 

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