イーサリアムクラシック(ETC)とは?特徴や将来性、今後の予想をまとめてみた
皆さんこんにちわ!渋谷リーマンです。(*実は二子玉から渋谷に最近お引越しをしました。特に理由はありません笑)
今日はイーサリアムクラシック(ETC)の特徴や将来性、そして2018年はもちろん、今後の展望についてお伝えしていきたいと思っています!
1. イーサリアムクラシックとは?
イーサリアムクラシックとは、The DAO事件によってイーサリアムから分裂する事によって誕生した通貨です。
The DAO事件というイーサリアム史上最大のハッキング事件の対策でハードフォーク(いわゆるハッキング自体を無かったことにする作業)が行われましたが、この中央集権的な運営方法に対して、"本来のブロックチェーンの非中央主権制が失われることになる"と意を唱えた人達が本来のイーサリアムを受け継いだイーサリアムクラシックを開発しています。本来のイーサリアムを受け継いでいるため、システムもイーサリアムに近いのが特徴です。
イーサリアムについて詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
2. イーサリアムとの違い
ではイーサリアムクラシックとイーサリアムとの違いはどこにあるのでしょうか?
イーサリアムとの比較をみてみましょう。
イーサリアム (ETH) | イーサリアムクラシック(ETC) | |
時価総額 | 約6.5兆円 | 約1700億円 |
発行上限 | 未定 | 2億1000万枚 |
価格 | 66,744円 | 1,674円 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW *PoSヘ移行予定 | PoW |
送金 | 早かったり遅かったり 送金詰まりが起きる事も |
早い |
開発コミュニティ | 多い | 少ない |
Dapps | 約1,600アプリ | 6アプリ |
まず最初に気になるのは、イーサリアムクラシックの時価総額、価格の安さですね。
まあ時価総額が低ければ1枚当たりの価格が下がるのは当然っちゃ当然ですが、分裂してできたイーサリアム(ETH)の方が、本家イーサリアムの後を注いでいるイーサリアムクラシック(ETC)よりも約40倍も時価総額が高いのは確かに不思議ですね。
ここまで差がついている理由は何でしょうか?
勘が良い方ならもうすでにわかっているはずです。下の開発者コミュニティ、Dappsの数ですね。イーサリアムとイーサリアムクラシックは、言わば分散型アプリケーションのプラットフォームです。iPhoneのApp Storeみたいなもんです。
ネットワーク効果をご存知の方ならすでにお分かりだとおもいますが、プラットフォームの強さは以下の図式によって成り立ちます。
プラットフォームの価値=ネットワークの大きさ
ネットワーク効果を知らない方はググってみてください。かなり有名ですので。
例を出すと、例えばFacebookですが、Facebookのユーザーが1人なら全く価値はないでしょう。ただ、それが2人になった場合、1万人になった場合、それはとんでもない価値を持ちます。つまり、ユーザーが増えれば増えるほどネットワークの価値は高まります。AppleのApp Storeも同じ原理です。世界中のアプリ開発者がiOSアプリを開発し、App Storeに掲載するため、iPhoneユーザーもそこに集まり、とんでもない強力なネットワークが完成しています。
3. 今後の予想
ここまでイーサリアム(ETH)と(ETC)の比較を行いました。
全体のプラットフォームとしては、ETHの方が優勢かもしれません。しかし、ETCはそのことを理解して、局所的に戦うことにしています。例えば、現在はIoTに特化したスマートコントラクトを作ろうとしています。全体のプラットフォームを狙うETH(例えばApple Storeのようなもの)、一方でIOT等の領域に特化したプラットフォームはETCというように、IOTという相性が良い特定の領域でまずはシェアを大きく奪い、拡大して行く可能性が高いです。SNSの中でも写真の分野に特化したインスタグラムは急成長しています。これはドミナント戦略と言って、ある特定の分野で圧倒的な成功を収めて、その後に範囲を拡大していく戦略です。
Amazonも最初は本に特化していたECサイトでした。それが現在は買い物のすべてを牛耳るようになりました。このように、何かに特化して市場を抑える方法はビジネス戦略上非常に正しく且つ成功しやすいです。ETCもIOT分野で大きく市場を抑え、その上でネットワークを大きく広げていくはずです。
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