ビットコインとイーサリアムのどっちに投資をすべきなのか
皆さんこんにちわ!二子玉リーマンです。今日は最も有名な仮想通貨であるビットコイン、そしてイーサリアムの違い、どっちに投資をするべきかの考察を書いていきたいと思います!
1. ビットコインとイーサリアムの違い
さて、今日は仮想通貨時価総額ランキング1位、2位のビットコインとイーサリアムの違い、どちらに投資をすべきなのかを考えて行きたいと思います!。
2. まずはビットコインについて。
ビットコインやブロックチェーンについての詳細はこちらをどうぞ。
ビットコインとは、2009年にサトシナカモトという謎の人物の論文によって最初に誕生した仮想通貨です。
ビットコインの仕組みはP2Pを使い、世界中の誰でも銀行などに中央の管理者がなくても送金ができ、ブロックチェーン技術を用いて運用されている通貨です。
ビットコインは、国の政府や中央銀行などによって発行されていない特徴から、よくデジタルゴールドと言われています。
金よりも持ち運びなどが簡単で、偽造も難しいため、金を超えるという意見もちらほらよく耳にしますね。
また、ビットコインの時価総額は2018年9月8日時点で約12兆円となっています。
3. イーサリアムについて
続いてはイーサリアムについて。
イーサリアムのメインコンセプトは、通貨としてのみ設計されたビットコインとは違い、ブロックチェーン技術を用いて通貨だけではなく、様々なアプリケーションを作れるようにしよう!というコンセプトです。
簡単にいうとAppleのApp Storeのようなアプリケーションプラットフォームです。また、それ以外にもビットコインではできなかった決済、契約のブロックチェーンによる自動執行を可能にするスマートコントラクトという機能もイーサリアムではできます。
スマートコントラクト等のイーサリアムについての詳細はこちらをどうぞ。
イーサリアムは世界中の様々な分散型アプリケーションを動かすためのプラットフォームであり、その特徴からよく"ワールドコンピューター"と呼ばれています。
イーサリアムの2018年9月8日現在の時価総額は約2.4兆円です。
4.ビットコインとイーサリアムの比較
ビットコインではできない事がイーサリアムではいくつもできますが、時価総額の観点ではイーサリアムの方がビットコインの6分の1です。かの伝説の投資家、ウォーレンバフェットもよく言うように、価格はいつも適正とは限りませんからね。
5.どちらに投資をすべきか
さて、ここまでビットコインとイーサリアムの特徴や違いについて見てきました。
どちらに投資をすべきなのでしょうか?
まず、二子玉リーマンの考えですと、ビットコインを推している人とイーサリアムを推している人でかなり投資家の属性が違います。
IT、Fintech業界のリーダーたちはイーサリアムを推しています。Apple共同設立者のウォズニアック氏、米国のトップベンチャー企業トップ3に輝いたCoinbase CEOのアームストロング氏などです。
スティーブ・ウォズニアック氏、イーサリアムは次のアップルになる | Cointelegraph
Coinbase CEO Owns More Ether Than Bitcoin - Coinjournal
一方でビットコインを推している著名人では、金融著書のベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者ロバートキヨサキ氏や、米著名アナリストであるトム リー氏などは、ビットコインに対してとても強気発言をしています。
ビットコイン支持者「金持ち父さん」キヨサキ氏、米ドルはスキャムと発言 | Cointelegraph
「ビットコイン(BTC)は年内に2万ドルに到達」トム・リー氏が予想、その理由とは? | CoinChoice
レガシーな金融業界 VS IT, FIntech業界の構造になっていますね。
私二子玉リーマンの予想としては、やはりイーサリアムがより投資対象として適切だろうと考えています。理由はイーサリアムの時価総額はビットコインの時価総額を必ず超えるからです。
イーサリアムの時価総額がビットコインの時価総額を超える理由は2つです。
①. イノベーションの世代交代
②. アプリケーションプラットフォーム
簡単に説明すると、①に関しては非常にシンプルで、社会を大きく変えるようなブレイクスルーイノベーションというのは、歴史を見ていくと実は最初に誕生したものは成功しません。これはIT業界の歴史を見るとすごくわかりやすいです。例えば、今では当たり前になった検索エンジンですが、これはインターネット当初の革命でした。
現在では検索といえばGoogleですが、実は最初に検索エンジンの概念を発表していたのはYahoo!です。
実はそのYahoo!もベライゾン社に買収されてしまうほど落ちぶれてしまいました。。一方でYahoo!の次に生まれた検索エンジンサービスであるGoogleは、世界の時価総額のトップであるAppleにも引きを取らないほどの成功を得ています。
消える米ヤフー ベライゾンが買収、23年の歴史に幕 :日本経済新聞
また、SNSも最初にMixiなどのサービスが流行っていましたが、結局すぐに終わり、今ではFacebookやLINEなどのような次世代のSNSサービスが主流となっています。つまり、社会を大きく変えるイノベーションは後発のサービスが結局成功する法則があるのです。
ビットコインがずっとトップに君臨し続ける事が無いと思う理由は、やっぱり歴史を見ても"最初に生まれたイノベーションは後発に抜かれる運命にある"からなんだよねぇ。
— 世田谷リーマン@仮想通貨 (@Blockch21722219) July 31, 2018
検索エンジンも最初に作ったのはGoogleじゃなくてヤフーだったんだけどヤフーはもうベライゾンに買収されるほど落ちぶれたし、
また、②のアプリケーションプラットフォームに関しては、AppleのApp Storeの例などを考えるとわかりやすいです。先日Appleが米国で初めて時価総額1兆ドルを超えました。
アップル、米国で初の時価総額1兆ドル企業に--Appleニュース一気読み - CNET Japan
AppleはApp Storeというアプリケーションプラットフォームにて、様々なアプリケーションを提供しています。
Amazonのようなショッピングサービス、FacebookのようなSNSサービスも全てAppleのApp storeでアプリを経由する仕組みになっています。これが意味するのはAmazonもFacebookも、Appleに依存しなければならないと言うことです。App Storeのようなアプリケーションプラットフォームの時価総額は、必然的にそのプラットフォーム上に存在する単体のアプリケーションの時価総額よりも高くなるのです。つまり、ブロックチェーンアプリケーションプラットフォームであるイーサリアムも、ビットコインのような単体のブロックチェーン金融システムの時価総額を超えることは必然なのです。
先日米Apple, 米Amazonの2社がアメリカで初めて時価総額1兆ドルを超えた事がニュースになっていました。この2社はいずれもテクノロジー企業です。過去に一つの時代を築いたゴールドマンサックスやVisaのような金融企業はとっくにこの2社に抜かれています。これが何を意味しているかは賢い読者様ならすでにわかっているはずです。
社会を大きく変えるのはテクノロジーであり、金融ではありません。
まだまだ未来はどうなるかわかりませんが、未来はわからないから面白いのです!
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【コインベースへの上場が決定!!】イーサリアムクラシック(ETC)の最新情報
みなさんこんにちわ!渋谷リーマンです。
今日は最近コインベースへの上場が決定し、注目されているイーサリアムクラシックの最新情報についてお伝えしていきたいと思います!
1. イーサリアムクラシックとは?
まずは簡単なおさらいから。イーサリアムクラシックとは、イーサリアム史上最大のハッキング事件である、THE DAO事件をきっかけにハードフォークを行い、分岐して誕生した現イーサリアム(ETH)の分岐元です。言い換えると、イーサリアムの元々のオリジナルチェーンを引き継いでいる唯一の存在です。
機能に関しても、イーサリアムの元々のオリジナルチェーンを引き継いでいるのでイーサリアム(ETH)とほとんど違いはありません。
イーサリアムとイーサリアムクラシックの違いについては、こちらで詳しく説明しているので、合わせてご覧ください。
2. Consensus 2018に登壇!!
最近のイーサリアムクラシックの動きとして、まずConsensus 2018にイーサリアムクラシック(ETC)が登壇しました!
Consensusとは、毎年ニューヨークで開催される世界最大の仮想通貨カンファレンスです。今年は仮想通貨の知名度上昇や普及も合間って、昨年の2倍強の6500人が参加しました。参加者の数をみても例年増えています。すごい熱狂ぶりです。
例年このイベントの後にはビットコインの価格が急上昇すると言われているほど、世界中の仮想通貨ファンが大注目する仮想通貨界最大のイベントなんです!!
イーサリアムクラシックはこのイベントにも登壇しており、最近ますます活動の幅を広げています。それではここでイーサリアムクラシックでの新たなプロジェクトや、最近の活動のいくつかを紹介します。
イーサリアムクラシック・ラボ(ETCラボ)
イーサリアムクラシックラボ(ETC)ラボとは、イーサリアムコミュニティとエコシステムの発展のために、イーサリアムクラシック(ETC)ブロックチェーン上の革新的なプロジェクトに知識と資金を出資するインキュベータープログラムです。シンプルにいうと、イーサリアムクラシックの普及に貢献してくれそうな面白そうなプロジェクトがあれば、どんどんお金も出資しますし一流のアドバイザー付けてくれますよ!というプログラムです。
ネットワークを強力なものにするためには、より多くの開発者が必要なのは説明までもありません。AppleはiPhoneだけで世界一の時価総額になったわけではありません。世界中のアプリ開発者をApp Storeというプラットフォームに呼び込めた事も、Appleの成功には欠かせない重要な要因でした。
このインキュベータープログラムは、イーサリアムクラシック(ETC)に新たな開発者を呼び込む良いきっかけになりそうです。世界の一流アドバイザー、そして資金の出資は起業家達にとっても嬉しい話ですし、イーサリアムクラシック(ETC)にとってもコミュニティの育成へと繋がりますし、双方にとっていい事づくめと言えそうです。
3. コインベースへの上場が決定!
もう1つ、イーサリアムクラシックに関する重大なニュースと言えば、コインベースへの上場です!
We are pleased to announce our intention to add support for Ethereum Classic (ETC) on Coinbase in the coming months.https://t.co/bUG4iLUr2J
— Coinbase (@coinbase) June 12, 2018
コインベースと言えば、世界でも最大の仮想通貨の取引所の一つです。そのため、上場の審査も厳しく、時価総額が高いXRPのような有名なコインでも上場できていない事も多々あります。そのためコインベースに上場というような事になると、当然世界最大の取引所が厳しい審査を行い、その上で価値を認めたというお墨付きをイーサリアムクラシック(ETC)は得たということになります!これは相当なインパクトです。
実際にこの発表の直後にETCの価格は約25%近く高騰しています。
4. まとめ
Consensus 2018の登壇、コインベースへの上場、数々の新たなプロジェクトなどますます活動の幅を広げているイーサリアムクラシック(ETC)に今後も目が離せませんね!
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イーサリアムクラシック(ETC)とは?特徴や将来性、今後の予想をまとめてみた
皆さんこんにちわ!渋谷リーマンです。(*実は二子玉から渋谷に最近お引越しをしました。特に理由はありません笑)
今日はイーサリアムクラシック(ETC)の特徴や将来性、そして2018年はもちろん、今後の展望についてお伝えしていきたいと思っています!
1. イーサリアムクラシックとは?
イーサリアムクラシックとは、The DAO事件によってイーサリアムから分裂する事によって誕生した通貨です。
The DAO事件というイーサリアム史上最大のハッキング事件の対策でハードフォーク(いわゆるハッキング自体を無かったことにする作業)が行われましたが、この中央集権的な運営方法に対して、"本来のブロックチェーンの非中央主権制が失われることになる"と意を唱えた人達が本来のイーサリアムを受け継いだイーサリアムクラシックを開発しています。本来のイーサリアムを受け継いでいるため、システムもイーサリアムに近いのが特徴です。
イーサリアムについて詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
2. イーサリアムとの違い
ではイーサリアムクラシックとイーサリアムとの違いはどこにあるのでしょうか?
イーサリアムとの比較をみてみましょう。
イーサリアム (ETH) | イーサリアムクラシック(ETC) | |
時価総額 | 約6.5兆円 | 約1700億円 |
発行上限 | 未定 | 2億1000万枚 |
価格 | 66,744円 | 1,674円 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW *PoSヘ移行予定 | PoW |
送金 | 早かったり遅かったり 送金詰まりが起きる事も |
早い |
開発コミュニティ | 多い | 少ない |
Dapps | 約1,600アプリ | 6アプリ |
まず最初に気になるのは、イーサリアムクラシックの時価総額、価格の安さですね。
まあ時価総額が低ければ1枚当たりの価格が下がるのは当然っちゃ当然ですが、分裂してできたイーサリアム(ETH)の方が、本家イーサリアムの後を注いでいるイーサリアムクラシック(ETC)よりも約40倍も時価総額が高いのは確かに不思議ですね。
ここまで差がついている理由は何でしょうか?
勘が良い方ならもうすでにわかっているはずです。下の開発者コミュニティ、Dappsの数ですね。イーサリアムとイーサリアムクラシックは、言わば分散型アプリケーションのプラットフォームです。iPhoneのApp Storeみたいなもんです。
ネットワーク効果をご存知の方ならすでにお分かりだとおもいますが、プラットフォームの強さは以下の図式によって成り立ちます。
プラットフォームの価値=ネットワークの大きさ
ネットワーク効果を知らない方はググってみてください。かなり有名ですので。
例を出すと、例えばFacebookですが、Facebookのユーザーが1人なら全く価値はないでしょう。ただ、それが2人になった場合、1万人になった場合、それはとんでもない価値を持ちます。つまり、ユーザーが増えれば増えるほどネットワークの価値は高まります。AppleのApp Storeも同じ原理です。世界中のアプリ開発者がiOSアプリを開発し、App Storeに掲載するため、iPhoneユーザーもそこに集まり、とんでもない強力なネットワークが完成しています。
3. 今後の予想
ここまでイーサリアム(ETH)と(ETC)の比較を行いました。
全体のプラットフォームとしては、ETHの方が優勢かもしれません。しかし、ETCはそのことを理解して、局所的に戦うことにしています。例えば、現在はIoTに特化したスマートコントラクトを作ろうとしています。全体のプラットフォームを狙うETH(例えばApple Storeのようなもの)、一方でIOT等の領域に特化したプラットフォームはETCというように、IOTという相性が良い特定の領域でまずはシェアを大きく奪い、拡大して行く可能性が高いです。SNSの中でも写真の分野に特化したインスタグラムは急成長しています。これはドミナント戦略と言って、ある特定の分野で圧倒的な成功を収めて、その後に範囲を拡大していく戦略です。
Amazonも最初は本に特化していたECサイトでした。それが現在は買い物のすべてを牛耳るようになりました。このように、何かに特化して市場を抑える方法はビジネス戦略上非常に正しく且つ成功しやすいです。ETCもIOT分野で大きく市場を抑え、その上でネットワークを大きく広げていくはずです。
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【仮想通貨は今後必ず普及する!?】仮想通貨の今後を貨幣の歴史から考えてみる
皆さんこんにちわ!二子玉リーマンです。
今日は巷で話題の仮想通貨が今後、社会的に普及するのかどうかを、貨幣の歴史を参考にしながら読み解いていきます。
それでは早速参りましょう!
1. 仮想通貨 / ブロックチェーンの仕組み
それではまず、貨幣の歴史に入る前に、仮想通貨の仕組みを簡単に説明させてください。メディアなどでも有名なビットコインなどに代表されるものを、仮想通貨と言います。
これだけじゃ全くわかりませんね。笑
仮想通貨の仕組みに関して説明しようとなると、リアルに本1冊分書かないと足りないくらいなので、ここでは難しい部分はなるべく省いてなるべくわかりやすく簡潔に説明していきます。
ビットコインとは、ものすごくシンプルに言うと、ブロックチェーン技術を用いたコンピュータネットワーク上で生成され、流通する通貨です。
いや、まあだいぶ説明を端折ったんですけど、ブロックチェーンと言う技術を用いて、銀行のように管理者がいない状態でも成り立つ電子上のお金、と言うイメージです。
なぜ成り立つのかと言うとすごくシンプルで、ブロックチェーンと言う仕組みはハッキングされる可能性がとーーっっても低いのです。(ゼロではありません。)
現行の円やドルなどの法定通貨と大きく違う点は、円やドルなどの貨幣はそれぞれ各国の中央銀行(日本銀行、アメリカ銀行)が発行しているが、ビットコインを含む仮想通貨の場合は発行元が中央銀行ではなく、マイナー(採掘者)であると言う点です。
この点がビットコインなどの仮想通貨が金と非常に似ていると言われる所以です。
ここで恐らく多くの人はこう思うはずです。
「国や銀行が発行してない通貨に信用なんてないでしょ。日本にいるみんな現に支払いには日本円使ってるし、政府が担保くれるから円の方が安全。」
こう思うのは当然です。私もつい最近までこのように思っていました。
ですが、何事も好奇心旺盛な私は(笑)本当にそうなのか?とふと思い、貨幣の歴史について調べました。そうすると、このような法定通貨に対する考え方が大きく変わりました。
2. 貨幣の歴史(近代)
仮想通貨の今後を考えるにはまず、貨幣の歴史について調べる必要があります。
下の写真を見てもらえればわかるように、日本では江戸時代(1603年 - 1868年)まで当たり前のように金貨が通貨として利用されていました。これより前の時代もずーっと長い金が当たり前のように金貨が通貨として利用されていました。この時代ではまだ政府が発行する(日本円)と言うような法定通貨はまだ存在していません。
日本では1897年、金本位制と言う制度が採用されました。これは貨幣の歴史においてもとても重要なターニングポイントです。
金本位制とは、
一国の貨幣価値(交換価値)を金に裏付けられた形で金額を表すものであり、商品の価格も金の価値を標準として表示される制度。
簡単に言うと、金は重くて運びづらいし保管が面倒だから、もっと流通しやすいように国が発行する紙の紙幣(円やドルなどの法定通貨)に、金の交換価値を裏付けして表すようにしよう、と言う制度です。
このようにした理由はすごく簡単で、今まで人類は約2000年もの間、金を通貨として利用していました。ところが、急に明日から金ではなくこの紙っぺらを通貨として利用しなさい!と言われて誰もそんなものを通貨てして信用するはずがありません。そこで、例えば、日本円30円分 = 金2枚分と言うようなレートをつけ、必要ならいつでもそのレート通りに円と金を交換できる、と言うルールを設定し、金を担保にした紙幣に価値をもたせました。
ここから、金貨ではなく、政府が発行する紙幣(円やドルなどの法定通貨)が利用されるようになったのです。つまり今皆さんが当たり前のように使っている政府が発行する紙幣(円やドルなどの法定通貨)は、ほんの200年前に初めて導入され始めたもので、その前の数先年もの長い間は紙幣ではなく、金がずっと貨幣として使われていたのです。そしてその紙幣も最初は金に裏付けされいた事を忘れてはいけません。
管理通貨制度
1930年代、イギリスを中心に各国が金本位性から離脱し、管理通貨制度に移行を始めました。
管理通貨制度とは、
一国の通貨量を金保有量の増減に直接的にリンクさせることなく,金融政策の目標の実現を通貨管理当局の自由な裁量によって調節する制度。
簡単に言うと、今まで金を担保にする事で価値がついていた国が発行する法定通貨から、金の担保を完全に切り離して、法定通貨そのものに価値をつけちゃおう、と言う事です。
いや、本当に、、かなり大胆な事しましたね。。。当時は相当な混乱があったのは容易に想像できます。
おそらく読者さんもそう思ったはずです。2000年もの間通貨として使われていた金を担保にしていた通貨が、いきなり金の担保を完全に切り離すとは。。
この管理制度により、円やドルなどの法定通貨は金の担保から完全に切り離され、一人歩きするようになりました。
これが今あなたが価値を感じている日本円の正体です。しかもこの管理通貨制度からたった80年ほどしか経っていません。約2000年もの間人類の歴史で利用されていた金、そして80年前に金の価値から一人歩きし、勝手に価値をつけた法定通貨、どちらに価値があると思いますか?
答えは明白ですね。
3. 仮想通貨と今後
ビットコインは国や政府などに管理されていない点、採掘者が発掘する点から金に似ていると言われています。また、スマホで簡単に持ち運びができ、金のように重くなく、かさばらないので保存にも優れています。
日本でも大ヒットした世界的ベストセラー、「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏も以前あるインタビューで米ドルと金、ビットコインについてこのように語っています。
「新しい私の本には、今日のマネーの3タイプについて話した。それは、ゴールドと銀を意味する神の金、法定通貨である政府の金、つまり政令によって作られるドルだ。そして、ブロックチェーン上にサイバー通貨である人々の金である。ゴールドは一つのヘッジであり、私はそのシステム上崩壊すると予測する。だから今、皆がサイバー通貨に熱狂するのだ。ビットコインとイーサリアムだ」
キヨサキ氏は続けて、法定通貨預金者をルーザーと呼んだり、1971年のニクソンショックまで続いた金本位体制の再来を望んだりした。
キヨサキ氏は、既存の米ドル政府が発行する貨幣のシステムの崩壊を既に予見しています。
また、スティーブジョブスと共にAppleを創業したスティーブウォズニアックも、以前ビットコインは米ドルよりも優れていると発言しています。
金融リテラシーの高い投資家達は既に米ドルなどのような法定通貨より、ビットコインや金などのような金融商品に価値を見出し始めているのです。
このように、貨幣の歴史から考えても、国が発行する通貨の歴史はたった200年ほどしかありません。しかも、特に日本なんかは財政赤字1000兆円を抱えており、財政破綻した当時のギリシャと同じくらいの財政赤字を背負っています。こういった課題を考えると、仮想通貨の普及は必然と言えるでしょう。仮想通貨は必ず普及します。
まずは少額、あなたが価値を感じる通貨に切り替えてみませんか?
仮想通貨で唯一生き残るであろうと言われているビットコインとイーサリアムの具体的な機能や仕組み、投資戦略についてはこちらをどうぞ。
次回はインターネットの歴史から仮想通貨の普及を考えてみたいとおもいます。!
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【21世紀の石油になれるのか?!】イーサリアムの今後と価格予想②
皆さんこんにちわ、二子玉リーマンです!
さて、今日はイーサリアムが21世紀のデジタル時代の石油になれるのか、今後の将来性はどうなのかに関する記事を書きたいと思います!
1. イーサリアムについて
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨になっており、以下の2つの特徴を持っています。
1. スマートコントラクト
- 決済や契約事に付随する支払いなどを全てプログラム化して自動化する事ができる機能です。すでに証券や債権などで利用されている事例も多く、今後様々な産業で利用される事が想定されます。
2. ICOプラットフォーム
- IPO(株式公開)における課題(証券取引所の審査、決算資料や内部情報の公開、株主による経営方針への口出し)を解決するため、新たに仮想通貨を発行し、株式のような役割を持たせる事ができます。現状多くのICOが実施され、そのうちの約80%はイーサリアムを利用したICOです。今後もICOによる新規仮想通貨(トークン)の発行はますます増えていく事が予定されています。
* 現在の時点でも、国内ではLINE、サイバーエージェント、楽天などといった大手企業も独自の仮想通貨の発行を宣言しています。
これらの情報については、こちらのブログ【100万円を超える!?】イーサリアムの今後と2018年の価格予想 - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門をご確認ください。
さて、実はイーサリアムにはこの2つの役割以外に、3つ目のもう一つの重要な役割があります。
3. アプリケーションを動かす燃料です。
イーサリアムブロックチェーンで作られたスマートコントラクトを含むアプリケーションなどでは、全てイーサリアムブロックチェーン利用料であるwei(イーサリアムアプリケーションを動かす燃料)を支払う必要があります。自動車を動かすにはガソリンが必要なのと同じようなイメージです。
例えばイーサリアムプラットフォーム上で作成されたアプリケーションではこのように、Gas Price(アプリケーションを動かす燃料)を支払う必要があります。
シンプルにまとめると、イーサリアム経済圏では、通貨の単位はEther、アプリケーションを動かす燃料の単位はwei,もしくはGweiとなります。(他にも単位はありますが、ここでは省略させていただきます。)
このwei, Gweiの単位ですが、
1ether = 1,000,000,000 Gwei
となります。一般的にはGweiの方が単位としてよく使われているので、本ブログでは主にGweiの単位を使わせていただきます。
2. イーサリアムのGas価格をめぐる議論
さて、イーサリアムがこのようにアプリケーションを動かす燃料として機能すると考えると、いろいろな議論が起こっていました。
Dappsの成功とETHの価格は反比例すると思ってる。つまり、Dappsが公共のインフラとして機能する頃にはETHの価格は限りなくゼロに近くなってるってこと。まだちゃんとした理由は自分の中でもまとまってない。
— 田中😇Daisuke Shosaki (@tanaka_bot_1) 2018年3月28日
1.ETHは天文学的な数字になる
— かろりー (@karorinou) 2018年4月10日
vs
2.ETHはゼロないし低い水準にとどまる
1.PoS移行により大口保有インセンティブ。2nd layer以降が主軸になるから、gasは最小限かつ合意で低下可能。そもそもgasはコード効率化とDdos耐性のために一定の価格が必要
ETH天文学的上昇&gasの低下が両立
要はイーサリアムの値段が高騰しすぎると、アプリケーションを動かす燃料がとっても高くなってしまって使われなくなってしまう可能性がある、なのでイーサリアムの価格の高騰はイーサリアムを使った分散型のアプリケーションの普及を考えると価格の高騰は望ましい事ではない、という事です。自動車のガソリン価格は現在1リットル130円くらいですが、仮にこれが1万円なんて事になればみんな電車や自転車に乗って移動するはずです。明らかにコストに見合いません。これはすごく重要で、イーサリアムベースのアプリケーションを使うためには、利用一回につき1000円支払わないといけない、という状態になれば誰も使いません。現にGoogleやFacebook、Twitterなど今の時点でも全て無料で使えるのになんで1000円も利用料が必要なんだ!と思われます。ですのでこのGwei(アプリケーションを動かす燃料)は限りなくゼロではないといけないのは間違いありません。では1Gweiの値段はいくらになるのかを考えてみましょう。
3. 現在のアプリケーション利用料
ユーザーがアプリケーションの利用料にいくらなら払うのでしょうか。 現在のアプリケーションの主流であるモバイルから考えてみましょう。
App Annieというモバイル市場のリサーチ会社が面白いデータを発表しておりました。
日本はアプリ好き?日本のユーザーのアプリ所持数は平均100本以上で世界第1位! AppAnnie、消費者のアプリ利用状況レポートを公開 |App Annieのプレスリリース
こちら各国のユーザー1人あたりの1日の平均アプリ利用数についての調査です。日本は約10個のアプリを1日に利用しております。世界でみても大体10~12の間ですので、ここでは計算の都合上キリがいい10個として計算させていただきます。
では次に、この10個のアプリはどんなアプリなのかをみていきましょう。こちらはMarkezinの記事で、世界のアプリダウンロード数ランキングです。
世界/日本のアプリ市場のトレンドは?ダウンロード数と収益ランキングを発表【App Annie調査】:MarkeZine(マーケジン)
ご覧になるとわかる通り、ダウンロード数ランキングのアプリトップ10は(8位のNetflix, 9位のSpotifyを除いて)全てのアプリは無料で利用できますよね。
つまり、現在の世の中のトレンドを見ても、トップに君臨するアプリケーションほとんどは無料で提供されています。
4. イーサリアムアプリケーション利用料
では、イーサリアムアプリケーションの利用料はいくらになるべきなのでしょうか?
おそらく正解は "ゼロに近ければ近いほど良い" でしょう。これで一回の利用料が100円ともなればイーサリアムアプリケーションはおそらく普及しません。
こればっかりは本当に自分もわかりませんが、例えば一回のイーサリアムアプリケーションの利用料が0.01円だと仮定して考えてみましょう。年間のアプリケーションの利用料の公式はいかになります。
0.01円(利用料/1回) × 10アプリ (1日) × 365日 (年) = 36.5円 (年間Gas料金)
となります。全てのアプリケーションの利用に年間36.5円ですので、Spotifyなんかは月々980円、ネット回線には最低でもみなさん月々1000円以上は支払っていると思いますので、1年で36.5円なら文句もなく支払える金額ではないでしょうか?
では仮に、一回のアプリケーションの利用料を0.01円として1etherの価格を求めてみましょう。先ほどの例では1回の利用料として4Gweiの利用料が払われていましたのでそれを参照すると、
4Gwei = 0.01円という事になり、1Gweiの価格は1Gwei = 0.0025円になります。
1ether = 1,000,000,000 Gweiですので、これを当てはめると
1ether = 0.0025円 × 1,000,000,000Gweiとなり
1ether = 250万円になります。
また逆に年間36.5円ではなく、365円までユーザーが払う事になれば、1etherの価格は10倍の2500万円という事になります。現在の価格が約6万円強という事を考えると、まだまだとんでもなく安いですね。
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【仮想通貨もマーケティングが全て!】マーケティング視点で考える生き残る仮想通貨とは?③ - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門
皆さんこんにちわ!二子玉リーマンです。
本日は好評だった
【仮想通貨もマーケティングが全て!】マーケティング視点で考える生き残る仮想通貨とは?② - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門の続編、最終編です!
このシリーズは、今後生き残る仮想通貨を、有名なマーケティング戦略理論から読み解いていくシリーズになっています。今日はいよいよ最終編という事で、第1弾、第2弾でのマーケティング戦略理論を使って、今後長い目で見て生き残る(使われる)可能性が高い仮想通貨をご紹介していきたいと思います!
シリーズを最初からみたいという方はこちらのシリーズ①から⬇︎
前回のおさらい
それでは簡単に前回のおさらいをしておきましょう。
金融サービスに置ける顧客ニーズ
現在の金融サービスに置けるニーズとソリューションなどを一度全て書いてみましょう。 これは僕が思いついレベルので、本当はもっともっとあると思いますが、キリがないので一旦ここであげたもののみにしておきます。これ大事なやつ忘れてる!みたいなのがあればぜひコメントいただけると嬉しいです。(笑)
色々なニーズがあると思いますが、主に3つに分類できそうですね。1)送金 2)契約事に関する支払い 3)投資 という形になりそうですね。
ここまでが前回のおさらいになります。では本日はさらにこの顧客のニーズ(ジョブ)を深堀りして行きましょう。
金融サービスに置ける顧客ニーズの細分化
上であげた①〜⑦の顧客ニーズは、大きな文脈で捉えるといくつかにグルーピングできそうですよね。アルファベット、A、B、C、Dに分けて実際にグルーピングしてみます。
A . 場所や時間に捉われず、安全に素早くかつ安く送金したい。(①、②、③、④)
B . 支払いや決済、債務などの契約事の手続きを簡単且つ問題なく行いたい(⑤、⑥)
C . 政治や外交、為替などの問題の影響を受けない資産(⑦)
D. 株式や投資信託などのような、社会活動に投資を行い、資産を増やしたい(⑧)
それでは、これらの4つの顧客のニーズ(ジョブ)が、現在ではどういった形式(シスデム)で行われているのか、また、そこにどんな課題が存在するのかを考えてみましょう。ここに課題がある場合は、その課題を解消するソリューションが普及する可能性が高いです。本で読んで知ったのですが、リクルート社で有名な概念で"ビジネスとは不の解消である"という言葉があるそうです。あらゆるビジネスは"不"、つまり "課題"を解決する事を目的としているという意味だと私は考えています。
金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(送金)
それではまず、現状の金融サービスが上のA〜Dのニーズ(ジョブ)に対して、どのようなソリューション(不の解消策)を提供しているのかを考えてみましょう。
まず、Aの"場所や時間に捉われず、安全にかつ安く送金したい"の部分です。
現在の金融サービスにおける送金手段は、基本的に銀行を経由した送金手段しかありません。この銀行を経由した送金手段は上のユーザーのニーズを満たしているのでしょうか?
まず、場所の部分。これはクリアしてそうですよね。ネット銀行やネット振込のサービスが、多くの銀行から提供されています。従来まではATMや銀行までいかなければいけませんでしたが、今はスマホ1つで送金できます。ここはクリアしてそうです。
次は時間の部分。ネット銀行は24時間対応できる銀行もありますが、メガバンクのATM営業時間は平日9:00~15:00です。それ以外の営業時間や、土日休日は営業していませんので、送金は翌営業日扱いになります。これは確かに課題かもしれません。ただ!あくまで一般消費者の目線に立った場合、送金が1日遅れる事の課題はどれだけ大きいかを考える必要があります。その日のうちに振り込まれないと大きな損失が出るケースなんて一般消費者のケースでは稀ではないでしょうか?大半の送金はすぐ振り込まれれば確かに便利ですが、1日遅れる事で起こる損失はそれほどないと感じます。課題ではありますが、あくまで解決されれば良いな、くらいの小さな課題だと思います。
では、次は安全にの部分。これは送金の距離にも影響してきますが、ここでは、多くの一般消費者の目線で考えてみましょう。多くの一般消費者は国内での送金がメインなはずですので、国内での送金を前提としましょう。現在の銀行を経由した送金であなたは"安全ではない"と思った事は1度でもあるでしょうか?送金が上手くできなかった事が頻繁にあったでしょうか?おそらくないでしょう。そう考えると、やはり銀行を経由した振込はとても"安全"だと言えます。この"安全"は多くの人々が求めているニーズですので、現状では銀行が満たす、大きなニーズの1つです。
次は安くの部分。現在の銀行振込手数料は以下のようになっています。
多くの場合、3万円以上の振込で手数料は最低でも300円、多い場合は800円を超えます。ただお金を送るだけなのに、これだけのお金を手数料で取られてしまいます。これはとっても大きな課題ですね。これを300円から例えば30円にできるようなソリューションがあるとすれば、これは間違いなく"不の解消"だと思います。
ここまで見た通り、送金に関するユーザーニーズの部分で、現状の銀行送金が抱える課題は"手数料の高さ"です。この銀行振込の手数料の高さを解決するソリューションとしての通貨は、おそらくリップルネットワーク、及びXRPだと思います。
リップル社はこのように世界中の金融機関と提携しており、リップルネットワーク、及びXRPを使えば、銀行を経由した送金が数円になるとの事です。このリップルは、現在の金融サービスでは提供できていない"送金速度"と"手数料の高さ"を解決するソリューションになる可能性が高いでしょう。
金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(契約)
続いては、Bの"支払いや決済、債務などの契約事の手続きを簡単且つ問題なく行いたい"、の部分。
これは現在では、多くの支払いや決済、契約などは不動産業者などの仲介業者、もしくは会社内の経理部が手作業で契約、支払いや決済などを行っているケースがほとんどです。不動産などの仲介業者もぼったくりのような金額を請求するケースもありますし、会社経理部の人たちが手作業で行う場合、これは人件費がかかります。契約事自体は利益を生むものでもありません。(上場)企業の存在意義は、収益を最大化する事にあるため、収益を生み出さない事に人件費(コスト)ばっかりを払いたくないわけです。
この、契約の支払いや債務・決済などの手続きにおける課題を解決するソリューションは、イーサリアムなどの"スマートコントラクト"です。
スマートコントラクトに関しては、以前のイーサリアムの記事で紹介させていただきましたが、簡単に言うと契約事や債務、支払いなどを含めて全て自動で執行してくれます。
このスマートコントラクトの機能を持つ、イーサリアムなどのような通貨が使われると考えています。
金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(安全資産)
Cの"政治や外交、為替などの問題の影響を受けない資産"に関しては、現状の金融サービスでは世界中での総量が限られている金がメインの資産となっていますね。
では、この金の課題ですが、多くの人は金の課題は"持ち運び(受け渡し)ができない"、"保管が場所を取り面倒"、などです。これらの課題を解決する通貨は"ビットコイン"だと考えています。ビットコインと金に関しては以前のビットコインにに関する記事
でも述べましたが、ビットコインはその構造上、金にとても似ています。ですが、金と違い簡単に持ち運び(送金)ができ、保管もスマホ1つで、場所を一切取りません。
これらの課題を解決するソリューションとして、ビットコインが使われる可能性は高いと思います。
金融サービスに置ける顧客ニーズと現状のソリューション(投資資産)
最後に、Dの"株式や投資信託などのような、社会活動に投資を行い、資産を増やしたい"というニーズに関して考えてみましょう。
現状の株式や投資信託のような社会活動において、ユーザーは一般個人消費者ではなく、投資家になります。
投資家達が現在の株式市場に抱えている課題はどんな課題でしょうか?
私は次の3つだと考えています。"株式市場の時間が限られている事"、値幅制限(ストップ高などが設けられており、リターンが限られてしまう"、"上場していないと投資できない事"の3つです。
株式市場は平日9:00~15:00までしか開いていません、つまり会社員の方達は働いている時間にしか株価を見る事はできません。これは大きな課題です。また、値幅制限により、ストップ高の場合は利益が限られてしまいます。(反面、ストップ安の場合損失を抑えてくれる効果もあります。)また、上場していない会社の株は基本的には投資できません。最近ではあえて上場しない会社も増えてきているので、これは投資家にとって投資したくても投資できないという課題になります。
これらの課題は、ICOで解決する事ができます。ICOは以前のICOについての記事でも説明させていただきましたが、株式(IPO)による課題を解決するソリューションになっています。
また、このICOの中心的な役割を担っているのプラットフォームがイーサリアムで、現状のICOのうち80%以上がイーサリアムを用いたICOです。将来的にもイーサリアムが今後ICOの中心的な役割を担う事は間違いないと思います。
さて、ここまでユーザーのジョブ理論と現状の金融サービスの課題、そしてそれに対する新たなソリューションを提供する仮想通貨を独断と偏見で書いてみました。
まだまだ他にも技術革新により、新しいニーズ(ジョブ)やソリューション(仮想通貨)がどんどん増えてくると思うので、みなさんが思うニーズ(ジョブ)やソリューションなど、コメントいただけると幸いです。
また、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨の投資判断はこちらをどうぞ。
ビットコインやイーサリアムの購入は、国内最大の取引所で、金融庁の認可登録が完了している ビットフライヤーからの購入がオススメです。
【仮想通貨もマーケティングが全て!】マーケティング視点で考える生き残る仮想通貨とは?②
皆さんこんにちわ!二子玉リーマンです。
本日は前回の好評だった【仮想通貨もマーケティングが全て!】マーケティング視点で考える生き残る仮想通貨とは?① - 戦略コンサルが読み解く仮想通貨入門の続編、第2段です!
前回のおさらいを簡単にしておくと、プロダクトが普及する過程でマーケティングはとーっても重要で、じゃあ今現在仮想通貨が大量にあってほとんどの仮想通貨は無価値になるんだけど、有名なマーケティング理論を使ってどうやって生き残る仮想通貨を選べばいいのかという内容になっています。前回のおさらいがしたい方や、初めて見る方は第一弾も読んでおくと理解が捗ると思います。すぐ下のリンクから見れますので、ぜひ復習がてらご覧ください!
ジョブ理論
さて、本題に入ります。第1段はジョブ理論のところで終わっていましたね。
簡単におさらいさせていただきますと、
ジョブ理論とは、ハーバード大学のクリステン教授が考えたユーザーのニーズを把握する理論で、日本語では"ユーザーの片付けるべき仕事"と翻訳されます。
もっとも有名な例としては、消費者がドリルを欲する時、ユーザーが本当に欲しいのはドリルではなく、穴が欲しいわけです。ドリルはただ穴を開ける手段です。ドリルよりも低コストで簡単に穴を開けるモノがあれば別にドリルじゃなくても良いのです。
この考え方は仮想通貨に置いてもちょーー重要で、消費者はその通貨が欲しいのではありません、その通貨を使って片付けるべき仕事(ジョブ)を遂行したいのです。そのために通貨を「雇う」わけです。
単純な話、ユーザーは仮想通貨で自分が遂行したいジョブができれば、どんな通貨でも良いわけなんです。逆に言うとどんなに高機能な通過であっても必要なければ使いません。この考え方はめちゃくちゃ重要です。
ここまでが前回お話したジョブ理論でした。では実際にこのジョブ理論を使って、ユーザーがどんなジョブを持っていて、それらを解決するソリューションを提供しているのはそれぞれどの通貨なのかを考えてみましょう。
Value Proposition (価値提案)
さて、サービスやUX (ユーザーエクスペリエンス )を設計する際にとても重要なのが、
このValue Proposition (価値提案)です。下の図を見てください。
これはかの有名な、ビジネスモデル・キャンバスというビジネスを考える際の鉄板とも言える図です。このビジネスモデル・キャンバスについての説明は本編とは関係ないので省きますが、簡単にいうとこれ一つでビジネスモデルが網羅できます。
この上の青い四角い部分がValue Proposition (価値提案)、丸い部分が顧客セグメント(顧客ニーズ)になります。今回は特にこの部分にフィーカスしてユーザーニーズとソリューションを分析する手法を紹介したいと思います。
スターバックスコーヒーの例
それでは説明だけではわかりにくいので、実際にスターバックスを例に表を作って見ましょう。
右側の顧客セグメントが顧客のニーズを埋める枠になっています。実はスターバックスに行く理由はみなさん同じではありませんよね。美味しいコーヒーが飲みたい人もいれば、店内で勉強している人もよく見かけますよね。他にも、あなたの職場にも毎朝スターバックスのコーヒーを持ってくる人もいるのではないのでしょうか?どうやらそれぞれニーズが違いそうですよね。
同様に、左側の価値提案はそれぞれのニーズに対するソリューションの一覧になっています。このように見ていただくとわかる通り、コーヒーだけでなく、様々なニーズに対応しています。純粋にコーヒーを楽しみたい方には美味しいコーヒーを、Wifiを利用したい方には無料のWifiを、毎朝お仕事に向かう人たちには素敵な店員さんの挨拶を提供していますね。
ここまで見てくると、スターバックスの本業は、消費者に快適な場所/空間/モチベーションを対面のコミュニケーションを通じて届けるサービスで、たまたまコーヒー屋さんの業態をしている、という風にすら捉えられます。
そういう意味でいうと競合は他の喫茶点ではなく、同じく"快適な空間"を提供しているスーパー銭湯やマンガ喫茶のような存在かもしれませんね。
金融サービスに置ける顧客ニーズ
さて、前置きはここまでにして本題に入りましょう。
現在の金融サービスに置けるニーズとソリューションなどを一度全て書いてみましょう。 これは僕が思いついレベルので、本当はもっともっとあると思いますが、キリがないので一旦ここであげたもののみにしておきます。これ大事なやつ忘れてる!みたいなのがあればぜひコメントいただけると嬉しいです。(笑)
色々なニーズがあると思いますが、主に3つに分類できそうですね。1)送金 2)契約事に関する支払い 3)投資 という形になりそうですね。
もう一度言いますが、私もまだ24歳でそこまで人生経験があるわけではないので、把握していない重要なニーズがあるよ!という場合には大変申し訳ありません。ぜひともコメントいただけると幸いです。
さて、残念ながら今回はここまでです。
次回の第3段では、それぞれのニーズに対する価値提案、ソリューションを提供する通貨はどれなのかがついにわかります!乞うご期待!!